視力回復に効く目薬
目薬を差しただけで、視力が回復出来たらすごいですね。
でもそんな目薬が本当にあるのです。
1. 目薬で、視力が回復する可能性のある近視の種類
近視には、大きく分けて角膜の湾曲を増大させ、凸レンズ効果を増大させる屈折性近視と、網膜を後方に下げるために眼球が前後に伸びた軸性近視とがありますが、目薬で視力が上がるのは、屈折性近視の方です。
ですので、基本的に軸性近視に効く目薬はないのですが、軸性近視と言っても、軸性近視と、屈折性近視が混ざっている方が多くので、屈折性近視の部分が改善されるだけでも多少は視力が良くなります。
2. 視力回復効果が期待される医師処方の点眼液
点眼液で視力が改善できる理由として、視力が低下する理由の一つとして、涙に含まれるムチンという成分は目の表面を覆う涙の層を滑らかにする作用があります。そのため、ドライアイなどで、ムチンの分泌量が減ると、眼の表面を覆っている涙の層がデコボコになって、目に入る光が乱反射して、像がぼやけてしまうという現象が起き、視力が低下します。
従来は、対象療法的にムチンを補う一時的な視力回復を促す点眼液が主流でしたが、最近の視力回復用目薬は、ムチンの分泌をスムーズに促すことでドライアイを治療し視力の回復を促すというものです。これには、参天製薬のジクアス点眼液と大塚製薬のムコスタ点眼液とがあります。
(1) ジクアホソル(ジクアス点眼液3%)参天製薬
15年ぶりの新薬として脚光を浴びた世界初のP2Y2受容体作動点眼剤で、これの使用で、0.4の視力が1.0になった方もいらっしゃいます。
視力が回復した後は継続してこの目薬を使用しなくてもいいという特性も視力回復を求める方の期待を高めています。
(2) レバミピド(ムコスタ点眼液UD2%)大塚製薬
ムコスタとは、胃潰瘍で傷ついた粘膜の炎症を抑える胃薬にも用いられており、目から分泌されるムチンの生成を促し、目の炎症や角膜を修復する効果があります。
視力回復の効果が有る目薬としてテレビ番組などでも紹介されています。
なお、これらの点眼液は、医薬品に認定されており眼科医での処方が必要なので、必要な方は眼科を受診して相談してみると良いと思います。
3. 視力回復効果が期待される市販の目薬
アンチエイジングに着目した目薬
眼精疲労、老化、かすみを対象とし、目の代謝機能を活性化させる市販の目薬として、”ロートVアクティブ“や”サンテボーティエ”があります。
どちらも、ドラッグストアやネット通販などでも手に入る市販の目薬の中では人気の高い商品で、瞳のアンチエイジングに着目した目薬です。
かすみ目などのピント調節機能を回復させたり、代謝を促進して目の疲れ回復させる効果が視力を回復させてくれると期待されています。
ドライアイを解消させる目薬
前述したように視力低下の原因は、ドライアイによって目を覆っている涙の層が不安定になることで網膜に映る映像が不鮮明になる場合があります。
よって、ドライアイを解消することにより視力が良くなることはあります。
重いドライアイは、医師の診断が必要だと思いますが、軽度な場合は市販の目薬でも対応できる場合があります。
そういう、ドライアイ用の目薬としては、”ソフトサンティア”と”新ロートドライエイドEX”があります。
新ロートドライエイドEX”は、人口涙液タイプの目薬で血管収縮剤も使用しておらずコンタクトレンズなどを使用している場合にお勧めです。
コンタクトレンズに関係なく潤いが欲しいという場合には”新ロートドライエイドEX”がお勧めです。従来の目薬の60倍もの高粘度な目薬で目に長くとどまってくれます。
4.目薬と合わせて眼筋トレーニングにより視力回復
目薬と合わせて、眼のピント調節機能をつかさどる毛様体筋をトレーニングによって鍛えれば、視力回復に役立ちます。
遠近体操法
遠くにあるものと近くにあるものを交互に見たり、見るものを動かしたりすることで、目のピント調節機能をつかさどる毛様体筋を運動させます。
遠方凝視法
見えるか見えないかギリギリのところのものを凝視することにより
マジカルアイ(立体画像)を見て、焦点を遠くに合わせることにより、毛様体を運動させるようにして、焦点を合わせやすくするします。
根気よく続ければ視力回復に役立ちます。
機械による眼筋トレーニング
EMSマシンの原理で、低周波により眼筋を運動させる眼筋トレーニングマシンとしてアイトレが最近注目されています。
アイトレの詳細については以下のページをご参照ください。